サイ・ヤングレース
ナショナルズのマックス・シャーザーが、自身初となるシーズン300奪三振を達成。100球を投げて10奪三振、無四球、1失点の好投でリーグ単独トップとなる今季18勝目をマーク。シーズン300奪三振は1990年以降ではカート・シリング、ランディ・ジョンソン、ペドロ・マルティネス、クレイトン・カーショウ、クリス・セールに次ぐ6人目の快挙である。
心情的には、ジェイコブ・デグロムに取ってほしい。通算1000奪三振を達成し、驚異の防御率1.70にもかかわらず、10勝目にギリギリで到達、援護の無さに泣けてくる、それでも、集中を切らさず投げ抜いた、私が記者ならデグロムに1位票。 先発投手で勝利数最少(過去最小受賞13勝)のサイ・ヤング受賞が見たい。
冷静になれば、最多勝、300奪三振のインパクトには敵わない。
3年連続4度目のサイ・ヤング賞になりそうだ。
髪を切って軽くなった。投げやすそう。
華々しい活躍の裏で、ひたむきに頑張る漢がいる。
レイズ、ロイヤルズで活躍したジェームズ・シールズはここ数年、大きく負け越し、防御率も5、6点台と厳しい数字をならべている。しかし、特筆すべき点は心身ともにタフネスであること。打たれても打たれても腐らず相手に向っていく姿勢は、胸を打つ。学ぶことが多い、見本のような選手だ。
本拠地ギャランティード・レート・フィールドでのインディアンズ戦、6回を112球、4失点しながらも投げ抜いた。その甲斐もあって、9回裏の猛攻で逆転サヨナラ勝利をおさめた。
シールズはこの試合で、2007年から9年連続を含めた、通算10度目の200投球回達成。球数の制限、早めの継投により、年々減少している印象だ、200イニングを投げているのはサイ・ヤング級ばかり。その価値は高まっている。
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