MLBの日記

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フロントドア

ヤンキースタジアムでのロイヤルズ戦に田中将大が先発。

 

今季安定した投球を続けていたが、前回登板のWソックス戦。終始、低めに集めたために、変化球を見切られ、制球に苦しみ、満塁被弾していた。注目は、不安定なスプリットの修正、そして前回見せなかった目線を変える高めの速球を投げ切れるか、だった。

 

 

並みの投手なら崩れてしまう試合展開。立ち上がりから制球は定まらず、得意のスプリットはキレなかった。不測の事態に見舞われても、回の先頭を塁に出してしまっても、田中らしい粘投で試合をつくった。

 

初回から珍しく四球2つも出してしまうが、三振で切り抜ける。

三回は大ピンチ。9番先頭の俊足ビリー・ハミルトンに、一塁手が抑えられそうな当たりだったが、三塁打にされる。しかし、迎えた昨季ア・リーグ最多192安打の好打者1番ウィット・メリフィールドをスライダーで空振り三振、期待の若手ラウル・モンデシーも空振り三振、アレックス・ゴードンをショートゴロに仕留め、この難局を乗り切った。

 

その裏、グレイバー・トーレスの一度は3ランとなった大飛球が判定覆り、観客の守備妨害でアウトになると、これに怒ったブーン監督が退場となり、不穏な空気の中での四回、この日3つ目の四球で先頭のハンター・ドージャー歩かせる嫌な流れ、続くライアン・オハーンには、明らかなハーフスイングをとってもらえなかった、それでも強気に攻め、高めの速球でショートゴロ併殺にとり、空気を換えた。 

五回も同様に、先頭のルーカス・デューダにヒットを許したものの、キャム・ギャラガーをショートゴロ併殺打に打ち取り、3人で抑えた。

六回は先頭のメリフィールドに3号ソロを被弾したが、七回は内野フライ3つで三者凡退で締めた。

 

この難しい試合を今季最長の7回まで投げ切れたのは、高めの速球とスライダー、バッテリーを組んだのが、ロマインだったこと。 

特にシビれたのは、五回にハミルトンから、フロントドアで見逃し三振を奪った場面。黒田を思い出した。

 

 

 

得点は、初回にジャッジの5号ソロで先制。 

 

 

 二回にはフレイジャーが5号ソロで1点を追加。

 

 

四回には、トーレスの幻となった3ランを吹き飛ばす、今度は文句なしのトークマンの3号3ラン、ルメイヒューの1号ソロで一挙に4点を奪いリードを広げた。その後も得点を奪い、14安打4本塁打9得点で快勝。10勝10敗、5割復帰を果たした。

 

 

先制弾を放ったジャッジが左腹斜筋を痛めて途中交代。IL入りは免れないだろう、脇腹は時間がかかる、調子が上がってきた主砲の離脱は大きな大きな戦力ダウンだ。補強が必要になるかもしれない。







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