再戦
現地18日、本拠地ヤンキー・スタジアムに、0.5差で2位につけるタンパベイ・レイズを迎えた一戦に、田中将大が先発登板。
現地12日の前回先発登板と同じ顔合わせ、舞台をニューヨークに移して昨季のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルと再び投げ合った。
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前回は、7回1失点で3勝目を挙げた田中に対して、スネルは12奪三振2失点と好投するも6回を投げ切れず負けがついた。
好投手同士の投げ合いは、前回同様互いに譲らない投手戦になった。
初回からコントロール抜群の田中は、三者連続空振り三振と完璧な立ち上がりを見せると、その後も危なげない投球で、3塁を踏ませなかった。
強いて言えば、ピンチは2回、6回。
2回は二死から味方のエラーとケビン・キアマイアーの内安打で、一・二塁の場面。ウィリー・アダメスを見逃し三振に仕留た。
6回は二者連続三振のあと、崔に二塁打を許した場。ヤンディ・ディアスをピッチャーゴロに打ち取って無失点。
高低を上手く使った。効果的にフォーシームも決まり、相手打者は的を絞れない。
最後の打者に約179㎞の強烈な打球を右すねに受けたこともあり降板した田中は6回88球、3安打6奪三振、無四球、無失点。防御率を3.09と良化。
3回、スネルのワイルドピッチで1点リード。
7回表、ヤンキース2番手のトミー・ケインリーが先頭打者ブランドン・ロウに9号ソロを浴び、あっさりと田中の勝ち投手の権利が消滅。そのあとが完璧だっただけに惜しい。
延長11回表、ヤンキース6番手のルイス・セッサからオースティン・メドウズがライトスタンドへ9号ソロを放ち、試合を決めた。セッサは今季初黒星。
.350を超えていた打者が、4-0。ライト側が狭いヤンキー・スタジアム、左の強打者の一発で決まりがちな展開。はっきり言って、メドウズは不気味だった。
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ヤンキースの連勝は4で止まり、レイズが再びア・リーグ東地区首位に立った。打球直撃の影響が心配された田中は、右脛骨(けいこつ)の打撲であることが発表された。
骨に異常がなさそうでよかった。
155㎞前後の速球と同じ腕の振りでのカーブは、魔球。
初バッテリーのエリック・クラッツが、ワンバウンドをよく止めていた。
昨季ブリュワーズで活躍したクラッツは、今季ジャイアンツに在籍していたが、DFA(40人枠から外れる)となり、トレードでやってきた。
腰痛により開幕から故障者リスト入りしていたアーロン・ヒックスが、開幕から1ヶ月半が経過し、ようやく戦列に戻ってきた。
しかし、誰かが帰ってくれば、誰かがいなくなる今季のヤンキース。
オリオールズとの試合で走塁時に三塁ベースへ手から戻った際に右肩を痛めて、右肩関節唇を断裂して故障者リスト入りしていたミゲル・アンドゥハーが、手術に踏み切ることになった。今季絶望で、戦列復帰は2020年シーズンになる見込みだ。
ジオバニー・ウルシェラの存在がありがたい。
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