サブウェイ・シリーズ
ヤンキースとメッツ。ニューヨークに本拠地を置く両チームを地下鉄で結ぶことから「サブウェイ・シリーズ」と呼ばれるようになった。MLBで最も有名で裕福なチームに対峙したときのメッツは熱い。全米注目の一戦だ。
前日、雨天順延により、現地11日(日本時間12日)にダブルヘッダー。
デーゲームの一戦目に田中将大が先発登板。夫人の出産に立ち会うため産休制度を使い、チームを離脱し、さらにはスライド登板。イレギュラーの調整で挑んだ。
一番安定し、打たれない得意のスライダーが機能せず、痛打され、負け投手となった前回登板のトロント・ブルージェイズ戦。この日は元通りに復活。カウント球に使ったカーブも効果的だった。関心したのは、高めの精度。投手は低めに制球することを練習する。フライボール革命による激増のホームラン対策として、高め速球の必要性が高まっているが、投げるのは難しい。田中の場合は、低めの変化球を生かすための見せ球として使うことが多い。これだけ高低内外を投げ分けていることに驚くと同時に失投が増えてしまわないか心配だ。
被弾の3ランは、またもや抜けたスプリットだった。
打者29人中26人の初球がストライクの無四球、今季最多101球、内74球がストライクだった。ブルペンの負担を減らしたいブーン監督の期待に応えた6回2/3の粘投で、7安打5失点(自責4)1本塁打、久々に打線の援護に恵まれ、5月12日のレイズ戦以来30日ぶりに4勝目を飾った。
めでたい愛娘の誕生を景気に、連勝を祈るばかり。
#StartSpreadingTheNews: We'll Take a Dozen. pic.twitter.com/gftN4qKqza
— New York Yankees (@Yankees) June 11, 2019
大量援護の4回。
ウルシェラの5号2ラン。田中が投げると打つボイトの16号3ラン。
守備の批判を吹き飛ばす、
ハイペース。サンチェスの20号2ラン。 打率も.268と悪くない。
ア・リーグでは、21本のエドウィン・エンカーナシオンに次ぐ2位。
400本塁打達成(6月9日)。
おめでとうございます。2016年の打点王は、36歳でも飛ばす力は衰え知らずで、2012年から30本以上を打ち続けている。500号にも届きそうだ。
衝撃が強すぎて、10年も前になるとは思えないほど鮮明に記憶している。
シーズン最多セーブ記録を持ち(エンゼルス在籍時2008年に62S)、歴代4位の通算437セーブを誇るK-RODことフランシスコ・ロドリゲス。この大投手の最も印象に残るシーンの1つになってしまった。彼の顔が忘れられない。
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