MLBの日記

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サイクルヒット達成

現地13日トロピカーナフィールドでの一戦に大谷翔平が「3番・DH」で2試合連続スタメン出場した。
 
難所ア・リーグ東部地区で首位を争い、勝率6割を超える好調なタンパベイ・レイズの先発はライアン・ヤーブロー。今季は防御率5点台と波に乗れていないが(昨季16勝)、195㎝を超える長身で左のスリークウォーター、球種も多彩。いかにも打ちづらそうだと思っていたが、とんでもないかたちで裏切られた。

 

初回の第1打席でいきなり魅せる。オールスター投票2塁手部門現在1位のトミー・ラステラの二塁打マイク・トラウト死球で、無死一・二塁のチャンス。

先制の8号3ラン本塁打を放つ。これでメジャー通算30本目。

逆方向に打球角度19度という低空飛行弾。こんな日本人は見たことがない。 

 

 

3回の先頭打者で迎えた2打席目では、初球を捉え、強烈なライナーで左中間を深々と破る二塁打。この時点で前田健太と対戦したドジャース戦に続く2試合連続の本塁打とマルチ安打。
 

停電による36分の中断で、試合が再開された後の5回の打席。ヤーブローのスライダーに体勢を崩しながらも食らいつき、ライト線を破る三塁打サイクルヒット最難関を突破。

 

7回表の第4打席でヒットを放ち、達成。

好きなのは、4打席目のヒットでスピードを緩めず2塁を窺ったところだ。守備がもたつけば、進塁しただろう。

自身の記録よりも、チームの勝利に貢献しようとする気持ちが見える。この場面、ゆっくりスカして一塁を踏む選手がほとんどだろう。

この野球少年感は素晴らしいが、走塁の際はハッスルしすぎて怪我をしてしまわないかソワソワする。

 

大谷は4打数4安打3打点2得点、打率は.256から.281急上昇した。

 

日本人選手としては史上初。エンゼルスの選手としては8度目で、直近では2013年5月21日マリナーズ戦でのマイク・トラウト以来となった。

そして、 新人王とサイクルヒット、球団発表によると、2つの記録を成し遂げたのは史上たったの16人。トラウトもその中に入っている。

 

サイクルヒット達成者は今季2人目。4月5日のフィリーズ戦でホルヘ・ポランコ(ツインズ)がサイクルヒットを達成している。
 

25歳スイッチヒッターのドミニカン。今季好調のツインズは、ポランコ無しに語れない。打率.338、安打数88は、現在トップ。本塁打10。

 

 

大谷の陰で、 とんでもない記録も。

5回表、大谷を3塁打に続いて、2死三塁の場面で、アルバート・プホルスが12号2ラン。これで、エンゼルスでの通算200本目となり、ジミー・フォックス、マーク・マグワイアラファエル・パルメイロケン・グリフィーJr.、マニー・ラミレスに次ぐ「2球団での200本塁打」を達成した史上6人目の選手となった(カージナルス在籍11年間で445本塁打)。

 

先発のタイラー・スキャッグスが5回裏にトミー・ファムとヤンディ・ディアスのタイムリーで3失点するも、その後はブルペン陣が踏ん張った。

スキャッグスに勝ちがついて良かった。5勝目。

 

 

 

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