MLBの日記

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TANAKA TIME

現地17日。本拠地ヤンキー・スタジアムで行われた2位レイズとの首位攻防戦に田中将大が先発登板。0.5ゲーム差、ひっくり返されるわけにはいかなかった。

 

 

 

相手先発ジョニー・チリノスとの投げ合いで思い浮かべるのは、

昨年7月24日、敵地トロピカーナ・フィールドでのレイズ戦。圧巻のシャットアウトゲーム。受けたのは、オースティン・ロマインだった。

二年目の25歳チリノスは、マウンド度胸があり、ツーシーム系の球でゴロを打たせ、キレのあるスプリットで三振も取れる。大崩れしない試合を作れる好投手。メジャーデビューから14.2回を無失点。これは、デビューからの無失点イニングの球団新記録となっている。現在の防御率は、2.88とレイズ躍進に大きく貢献している。

 

 

再建モードのシアトル・マリナーズからやってきたエンカーナシオンがDHで初出場。復帰が近いと言われるジャッジ、スタントン右の2大砲に、更なる右大砲を追加。ホームラン好き球団だ。一発は計算できても、打率が低い。しかも、超名門で成績が萎む選手は少なくない。同じくマリナーズからフィリーズへトレードされたジェイ・ブルースとは、重圧が違う(移籍後4試合で4本塁打の大暴れ、しかもソロ1本、2ラン2本、グランドスラム1本)。 

しかし、田中のことを想えば大歓迎。対戦成績27打数12安打、打率4割4分4厘、本塁打3本と最も苦しめられた天敵だからだ。「敵に回すと厄介、最悪打たなければ飼殺せるし、市場価値はまだある」。という考えもあるに違いない。

それよりも、急務は先発投手の補強だ。長期離脱のルイス・セベリーノに加えて、今季9勝と大活躍のドミンゴ・ヘルマンもIL入り。CC・サバシア、J.A.ハップも本調子ではない。 今季のトレード市場には、ニューヨーク・メッツのノア・シンダーガード、サンフランシスコ・ジャイアンツのマディソン・バムガーナー、クリーブランド・インディアンスのトレバー・バウアーなど、エース格がゴロゴロいるようだが、どうなるだろうか。

 

 

 

 

田中の投球は、

腕が振れ、切れ味抜群のスライダー、スプリットも上々、高めも巧く混ぜ込んだ。レイズ打線は全く合わず、二塁すら踏むことができなかった。

111球。ブーン監督、良く投げさせてくれた。

9回2安打10奪三振1四球無失点の快投。メジャー自身4度目の完封で今季5勝目を飾った。

なおかつ田中は、野茂英雄黒田博樹ダルビッシュ有に続き、10奪三振で完封勝利を記録した4人目の日本人投手となった。 

ヤンキースで見ると、被安打2以下で、10奪三振以上の完封は、今年1月に殿堂入りしたマイク・ムッシーナが達成した2002年以来、17年ぶりだという。

 

 

援護は、

DJ・ルメイヒューの8号2ラン。

キャメロン・メイビンの4号ソロ。

 

シメは、過去3度のゴールドグラバー(2014・2017・2018)。

派手さはないが、確実。本当に上手い人は、こういう人だ。

 

 

 

 

 

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