1試合3本塁打
現地26日。
メジャーの長い歴史の中でも初めての出来事が起こった。
4日連続の1試合3本塁打である。
23日。メッツの36歳、ロビンソン・カノ。
9本目。今季は不振に喘いでいるが、これをきっかけにして活躍してほしい。
24日。カージナルスの25歳、ポール・デヨング
メジャーデビューの2017年に、打率.285、25本塁打(新人遊撃手では史上5人目の快挙)、65打点。コディ・ベリンジャーに阻まれたが、新人王投票2位。
今季18本目。キャリアハイが見えてきた。
25日。ツインズの39歳、ネルソン・クルーズ。
キャリア後半になっても、本塁打数は落ちない。
今季25本目、例年通り40本位になりそうだ。
そして、レッドソックスの26歳、ムーキーベッツ。
この日の試合前に脊髄性筋萎縮症の難病と闘う10歳のニコ・サピエンツァ君と出会った。レッドソックスの大ファンで、ベッツが大好きな少年と、ホームランを打つことを約束したという。本人も3本を打つ予定はなかっただろう。
昨季、メジャー最高勝率でワールドチャンピオンとなったレッドソックスの攻撃を牽引したリードオフマン。打率.346、得点129、長打率.640でリーグトップ。32本塁打、30盗塁をマークしトリプル3を達成し、首位打者とア・リーグMVPに輝いた。
1試合3本塁打は通算5回目で今季の本塁打数は18。当たりだすと止まらない固め打ちが得意なベッツは、低迷した序盤から復調しつつある。彼の活躍なくして、ポストシーズン進出は叶わない。
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドは認めていないものの、物理学者の調査によれば、今季のボールは例年のものと比べ、内部の構成と形状が違い、飛ぶボールに変化していると指摘したことを、米スポーツメディアのジ・アスレチック紙が伝えている。ボールを作成技術の向上により、空気抵抗が少なくなっているという見方もあるようだ。
最多記録の2017年間6105本塁打を抜くのは、ほぼ間違いない。
フライボール革命とAIに加えて、「飛ぶボール」により更なる記録が増えていきそうだ。
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