MLBの日記

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ブライス・ハーパー

現地15日。敵地シチズンズ・バンク・パークでのフィリーズ戦にカブスダルビッシュ有投手が先発登板した。直近3試合は、無四球と課題のコントロールは改善されており、期待されていた。

初回。1番リース・ホスキンスを空振り三振1死からブライス・ハーパーに死球を与え、盗塁を許すが、後続は打ち取り無失点で立ち上がった。

2回。スコット・キンガリーを空振り三振に取るなど、11球で3者凡退に仕留めた。

3回。先頭のアダム・ヘイズリーに初安打を許し、二つ目の盗塁を許すが、先発投手ドリュー・スマイリーを見逃し三振、2番ハーパーを時速91マイル(約146キロ)の高速スプリットで空振り三振に取り、無失点。

4回。先頭のJ.T.リアルミュートに二塁打を許したが、後続を左飛、遊ゴロ、シーザー・ヘルナンデスを見逃し三振に打ち取り、無失点。

5回は、ダルビッシュにとってこの試合1番の山場だった。

キンガリーを空振り三振に取るも、死球、代打ローガン・モリソンの安打で、1死一・二塁のピンチ。ここで、女房役が救う。

ビクター・カラティーニが見事なけん制で、なぜかリードが大きすぎたモリソンを刺す。アンソニー・リゾとの連携が素晴らしかった。その後、ワイルドピッチで三塁に走者を背負ったものの、セカンドフライに抑えた。

 

6回。腕の振れたスローカーブでハーパーを空振り三振に取り、2死から二塁打を浴びたが、5番ジーン・セグラを見逃し三振に仕留め、無失点。

7回はたった9球、最後はキンガリーとヘイズリーを空振り三振で3者凡退で締めくくった。

今季のベストピッチだった。直球の最速は97マイル(約156キロ)。カットボール、スライダー、カーブ、スプリットなどの変化球はキレがあった。

92球を投げ、4安打10奪三振、無失点。防御率は4.21と良化。

ダルビッシュの2桁奪三振は、今季3試合目で、通算37試合目。

これで4試合連続、26回2/3連続で無四球となった。

直近4試合で9、8、9、10奪三振で無四球のダルビッシュ。「8奪三振以上と無四球を4試合連続先発登板で記録した1908年以来初のカブス投手である」とカブスの公式ツイッターは伝えている。

 

 

カブスの攻撃は、

3回、リゾの22号ソロで先制。

 

4回、カブス打線はつながり、3点を追加。4-0とした。

 

5回にも、4番カイル・シュワーバーのキャリア通算100号、今季28号ソロで1点を追加。5-0と広げた。

クリス・ブライアントより30試合以上早いとは!

シュワーバーのファインプレー。難しい打球を土手キャッチ。

 

 

8回裏にコーリー・ディッカーソンのタイムリーで1点を返すと、

9回に思いもよらないドラマが待っていた。 

ヘルナンデスがデビッド・ボーティのエラー、続くキンガリーがセンターへのヒットで1死一・二塁のチャンスを作ると、ブラッド・ミラーとロマン・クインの連続タイムリーで2点差とし、ホスキンスの死球で、さらに一死満塁とチャンスを広げ、最高の舞台に登場したのはスーパースターハーパー、対するは今季途中加入でレンジャーズ時代もダルビッシュの同僚だった左腕デレク・ホランド

彼らしい40度に高々と舞い上がる今季25号サヨナラグランドスラム

昨オフ、ナショナルズからFAで、その時点では史上最高額13年総額3億3000万ドル(約369億6000万円)で移籍した。今季打率.253、過大評価だったと言われ続けているが、少しだけ晴らした。

 

 

5勝目が飛んで行ってしまったダルビッシュだが、評価はウナギ昇り、後半戦はまるで別人だ。

「彼はナ・リーグ最高の投手1人であり、今日もまたそれを示した」とジョー・マドン監督も絶賛している。

ローテーションを守れているし、イニング数を増やし、防御率3点台まで戻せれば最高だ。

 

  

痛いスイープだ。同地区セントルイス・カージナルスに並ばれ、ナ・リーグワイルドカードも5ゲーム差に7チームが犇めく大混戦。

ブルペン陣がこれでは、ポストシーズン進出は危うい。

3年4300万ドル(約47億円)で加入した頼りのクレイグ・キンブレルは現在、右膝炎症でIL入り、やはり懸念されていたシーズンの出遅れ、試合勘のなさを感じざるを得ない。6月27日のブレーブス戦で今季メジャー初登板で初セーブを挙げたものの、全盛期のキレはない。

IL入りしているリリーバーのブランドン・キンツラー、スティーブ・シシェックの復帰が待たれる。

予想不可能のナ・リーグは面白い。

 


 

ヘイワード、帰ってくるの早っ。

 

 

 

 

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