ハウィー・ケンドリック
現地9日。ナショナルズとドジャースによるナ・リーグ地区シリーズの第5戦。
ロサンゼルス、ドジャー・スタジアムで行われた。
Tonight’s Gm. 5 Dodger lineup vs. Nationals:
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 9, 2019
Pederson RF
Muncy 2B
Turner 3B
Bellinger CF
Beaty 1B
Seager SS
Hernández LF
Smith C
Buehler P#NLDS | #LABleedsBlue pic.twitter.com/4CtCv7idBS
Go 1-0 today.#BeatLA // #STAYINTHEFIGHT pic.twitter.com/iIGcPIr98Z
— Washington Nationals (@Nationals) October 9, 2019
先発は、このシリーズ初戦で勝ち投手、PSでは最も頼れるウォーカー・ビューラー。
このシリーズ第2戦で勝ち投手、今季サイ・ヤング候補スティーブン・ストラスバーグ 。
CLUTCH LEVEL ON MAX. pic.twitter.com/bjBsQhFZqg
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 10, 2019
初回。マックス・マンシーの2ラン。
¡VAMOS, KIKÉ! pic.twitter.com/3UAD8vmyuL
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) October 10, 2019
2回。エンリケ・ヘルナンデスのソロで3点を先制し、ドジャースが主導権を握った。
6回。ナショナルズがフアン・ソトのタイムリーで1点を返すと、
8回。2番手カーショウからアンソニー・レンドンとソトが連続本塁打で、3-3の同点に追い付いた。
試合はそのまま延長戦に突入、ナショナルズは延長10回表に無死満塁の大チャンス。
2015、16年とドジャースに在籍したハウィー・ケンドリックが、ドジャースの4番手、ジョー・ケリーのストレートを振り抜き、センターへのグランドスラム。
このシリーズ、3失策、目をそむけたくなるトンネルで守備では良いところがなかったが、全てを返してもお釣りがくる名誉挽回だった。
ポストシーズンの延長戦でのグランドスラムは史上2本目、そのシリーズの勝敗が決する最終戦に限れば、ポストシーズン史上初だった。
疲れが見えたストラスバーグは6回3失点と見事な踏ん張り、防御率最下位のリリーフ陣も、先発パトリック・コービンが3番手として1回 1/3を抑えるなど、最後は5番手のショーン・ドゥーリトルが無失点で締めくくり、7-3で勝利。
デーブ・ロバーツ監督は、采配ミスだと言われても仕方がない。
ビューラーは6回2/3で117球、4安打1失点と好投し、後を受けたカーショウが、7回2死一、二塁のピンチは切り抜けたまでは良かったが、8回も続投。万全を期すなら継投だった。このシリーズ第2戦で3打数2安打1四球と苦手レンドンには、右の前田健太を当てるべきだった。制球力に難のあるケリーの回またぎも気になった。いつも仕掛けの早いロバーツ監督が、肝心なところで後手を踏んだ印象だった。
カーショーのあとを受けて3番手として登板した前田健太は完璧スライダーで、3者三振。ジマーマンへの3球目にはメジャー自己最速タイの96マイル(約154キロ)を計測。このシリーズでは4試合、4回2/3を投げて2安打、7奪三振、無失点とリリーフでは最高の輝きを見せた。
今季ナ・リーグ最多の106勝、279本塁打、861打点を誇るドジャースが見据える先は、ワールドシリーズ制覇だったが、格下ナショナルズはペース配分無視、死に物狂いで目の前の1勝を取りに行った。勝ちへの執念が番狂わせを引き起こした。
チーム名をモントリオール・エクスポズからワシントン・ナショナルズに変えた2005年の本拠地移転後、今季で5度目のポストシーズン出場となるが、地区シリーズを突破するのは初。
リーグチャンピオンシップでは、2勝5敗と分の悪いセントルイス・カージナルスと対戦する。
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