MLBの日記

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ハウィー・ケンドリック

現地9日。ナショナルズドジャースによるナ・リーグ地区シリーズの第5戦。

ロサンゼルス、ドジャー・スタジアムで行われた。

先発は、このシリーズ初戦で勝ち投手、PSでは最も頼れるウォーカー・ビューラー。 

このシリーズ第2戦で勝ち投手、今季サイ・ヤング候補スティーブン・ストラスバーグ 。

 

 初回。マックス・マンシーの2ラン。

 2回。エンリケ・ヘルナンデスのソロで3点を先制し、ドジャースが主導権を握った。

6回。ナショナルズがフアン・ソトのタイムリーで1点を返すと、

8回。2番手カーショウからアンソニー・レンドンとソトが連続本塁打で、3-3の同点に追い付いた。

試合はそのまま延長戦に突入、ナショナルズは延長10回表に無死満塁の大チャンス。

2015、16年とドジャースに在籍したハウィー・ケンドリックが、ドジャースの4番手、ジョー・ケリーのストレートを振り抜き、センターへのグランドスラム

このシリーズ、3失策、目をそむけたくなるトンネルで守備では良いところがなかったが、全てを返してもお釣りがくる名誉挽回だった。

ポストシーズンの延長戦でのグランドスラムは史上2本目、そのシリーズの勝敗が決する最終戦に限れば、ポストシーズン史上初だった。

 

 

疲れが見えたストラスバーグは6回3失点と見事な踏ん張り、防御率最下位のリリーフ陣も、先発パトリック・コービンが3番手として1回 1/3を抑えるなど、最後は5番手のショーン・ドゥーリトルが無失点で締めくくり、7-3で勝利。

 

デーブ・ロバーツ監督は、采配ミスだと言われても仕方がない。

ビューラーは6回2/3で117球、4安打1失点と好投し、後を受けたカーショウが、7回2死一、二塁のピンチは切り抜けたまでは良かったが、8回も続投。万全を期すなら継投だった。このシリーズ第2戦で3打数2安打1四球と苦手レンドンには、右の前田健太を当てるべきだった。制球力に難のあるケリーの回またぎも気になった。いつも仕掛けの早いロバーツ監督が、肝心なところで後手を踏んだ印象だった。

カーショーのあとを受けて3番手として登板した前田健太は完璧スライダーで、3者三振。ジマーマンへの3球目にはメジャー自己最速タイの96マイル(約154キロ)を計測。このシリーズでは4試合、4回2/3を投げて2安打、7奪三振、無失点とリリーフでは最高の輝きを見せた。

 

 

今季ナ・リーグ最多の106勝、279本塁打、861打点を誇るドジャースが見据える先は、ワールドシリーズ制覇だったが、格下ナショナルズはペース配分無視、死に物狂いで目の前の1勝を取りに行った。勝ちへの執念が番狂わせを引き起こした。

チーム名をモントリオール・エクスポズからワシントン・ナショナルズに変えた2005年の本拠地移転後、今季で5度目のポストシーズン出場となるが、地区シリーズを突破するのは初。

リーグチャンピオンシップでは、2勝5敗と分の悪いセントルイス・カージナルスと対戦する。

 

 

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