MLBの日記

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球団史上初ワールドシリーズ進出

球団史上初のワールドシリーズ進出に王手をかけたナショナルズが、ワシントンD.C.の本拠地ナショナルズ・パークに迎えたカージナルスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦。

 

初回。カージナルスの先発ダコタ・ハドソンに、ナ・リーグトップの打率を誇るナショナルズ打線が襲い掛かる。

トレイ・ターナーとアダム・イートンの連打で無死二・三塁で、アンソニー・レンドンの犠牲フライで先制。フアン・ソトのタイムリ二塁打で2点目を奪い、敬遠とエラーで1死満塁となると、ビクター・ロブレスとヤン・ゴームズ  の連続タイムリーで3点を追加してハドソンをノックアウトした。

2番手アダム・ウェインライトに代わっても攻撃は止まず、コービンがバントを成功させた2死二・三塁を作ると、この回2打席目を迎えたターナーの2点タイムリーが飛び出し、打者一巡の猛攻で一挙7得点のビッグイニングを完成させた。

1アウトしか取れず7失点(自責点4)で、悔しい降板となったハドソンは、地区シリーズでも5回持たず4失点で降板しており、今季16勝7敗、防御率3.35と活躍したレギュラーシーズンでの好投を披露することが出来なかった。しかし、まだ25歳、この悔しさをバネに強くなれる、来季も期待だ。

ナショナルズの先発パトリック・コービンは、4回にヤディアー・モリーナのソロ本塁打、5回にホセ・マルティネスの2点タイムリ二塁打で4点を失ったが、5回をキャリアハイとなる12奪三振の好投。タナー・レイニー、ショーン・ドゥーリトル、ダニエル・ハドソンのリレーで、ブルペン陣がカージナルス打線をゼロ封。

 

スイープで球団史上初のワールドシリーズ進出を決めた。

前身のエクスポズ時代から数え、1969年の球団創設から、51年目にして初のワールドシリーズ進出は、メジャー歴代最長記録。

MLB公式サイトでは、デビッド・アドラー記者が「ワールドシリーズ開始の1903年からワールドシリーズ初出場までの年数」「現在の本拠地に移転してからワールドシリーズ初出場までの年数」を含む、ワールドシリーズ初出場までに要した年数のランキングを発表している。

ナショナルズに続く2位が、ワシントン・セネタース時代を含むレンジャーズで、1961年の球団創設から50年目となる2010年に初出場。

3位は、1962年の球団創設から44年目となる2005年に初出場したアストロズ

4位は、1961年の球団創設から42年目となる2002年に初出場したエンゼルスと1903年から42年目となる1944年に初出場したオリオールズ(当時ブラウンズ)。

 

この日の結果、ワールドシリーズ未出場はマリナーズのみとなった。

ワールドシリーズ制覇の経験はない球団は、レイズ、レンジャーズ、ブルワーズ、ロッキーズパドレス。近年では2001年のダイヤモンドバックスと2002年のエンゼルスが初出場初優勝を成し遂げているが、勢いに乗るナショナルズはそれに続くことができるだろうか。

 

 

シリーズMVPは、 

15打数5安打4打点のハウィー・ケンドリック。

 

私的MVPは、 

リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの初戦で圧巻の投球で、ノーヒッターに迫ったアニバル・サンチェスだ。

4番手の先発投手は、良い流れを作っただけではない。ブルペン陣がナ・リーグ最弱ゆえに、ワイルドカード・ゲームとディビジョン・シリーズの6試合で、それぞれ3試合に登板したマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービンを休ませた。しかも、シーズン途中ブルージェイズから移籍してきた最も優秀なリリーバーのダニエル・ハドソンが、妻の出産に立ち会う為不在だった。

サンチェスの快投がなければ、全く違った展開になっていたかもしれない。

実際、13得点で勝ち上がってきたカージナルス打線のバットが湿りだしたのは、この後からだ。

 

 

陽気なショーン・ドゥーリトル。

この人の復調も大きかった。

 

 

 

 

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