スティーブン・ストラスバーグ
本拠地ワシントンで痛恨の三連敗で王手をかけられたナショナルズが、テキサス州ヒューストンに決戦の舞台を移してのワールドシリーズ第6戦。
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先発投手は、今シリーズ2戦目と同様、サイ・ヤング候補で最多勝の2人だが、明暗はくっきり。
今ポストシーズン5戦4勝と負け知らずのスティーブン・ストラスバーグと、ワールドシーリズで勝てない大投手ジャスティン・バーランダー。
バーランダーを良く打ち、ストラスバーグと組む好守カート・スズキが、股関節損傷で離脱したことは、気になるところ。ちなみに、ヤン・ゴームスは打てるキャッチャーだ。
チームの勢いとホームでの強さを考えれば、アストロズが決めてしまうと思っていた。
1回表。アンソニー・レンドンのタイムリーで先制したナショナルズだったが、
その裏。ホセ・アルトゥーベの犠牲フライとアレックス・ブレグマンのソロ本塁打で逆転。
5回表。アダム・イートンとフアン・ソトのソロ本塁打2発で、逆転に成功。
ソトは、選球眼が良い。打ちあぐねていた高め速球を我慢し、カウントを整えた素晴らしい打席だった。
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大舞台で、こんな事をする余裕まである。大物である。
7回表。守備妨害の判定に対して、怒り心頭のデーブ・マルティネス監督が、退場を宣告される一幕があった。
先月の半ばに、心臓カテーテル手術を受けている。命がけの猛抗議である。確かに、判定に納得はいかない。
この直後、打線はさらに奮起し、レンドンの2ラン本塁打でリードを3点に広げた。
9回表。2死から一・二塁のチャンスを作ってレンドンのタイムリー二塁打でさらに2点を追加。2-7でナショナルズが勝利した。
さすが打点王だ。レンドンは3安打5打点の大活躍。ポストシーズンであっても、固くならず、飄々としている。
この試合のヒーローは、ストラスバーグ。初回に2点を失って逆転を許したあとが、素晴らしかった。
インコースを強気に攻め、カーブ、チェンジアップを低めに集め、強力打線を翻弄した。ピンチを迎えても、眉一つ動かさず、淡々と乗り切った。味方打線も静かな気迫に押され、投打が見事に噛み合った。
8回1/3を5安打2失点7奪三振2四球の最好投。ワールドシリーズは第2戦に続いて2勝目。
たった3人しかいない快挙となった。
Stephen Strasburg joins Randy Johnson and Francisco Rodriguez as the only pitchers to record 5 wins in a single #postseason. pic.twitter.com/CpGZrC8zXj
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MLBスタッツ公式ツイッター「1シーズンでのポストシーズンに5勝挙げた投手として、スティーブン・ストラスバーグがランディ・ジョンソンとフランシスコ・ロドリゲスの仲間入りした」と伝えている。
ジョンソンは2001年にダイヤモンドバックスでポストシーズン5勝1敗、ロドリゲスは救援投手ながら2002年にエンゼルスで5勝1敗3ホールドを記録した。ダイヤモンドバックス、エンゼルスはともに世界一に輝いている。
バーランダーは5回3失点と踏ん張ったが、ワールドシリーズ通算7戦6敗となってしまった。
史上初の初戦からビジターチームが6連勝となり、3勝3敗のタイ。
ナショナルズは球団史上初のワールドシリーズ制覇に希望を繋いだ。
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