MLBの日記

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2020ワールドシリーズ開幕

現地20日。今季からテキサス・レンジャーズの本拠地として開場したアーリントンのグローブライフ・フィールドで2020年ワールドシリーズが開幕した。

今年で地区8連覇の常勝軍団、今季も優勝候補筆頭レギュラーシーズン最多勝ロサンゼルス・ドジャース

最強の投手陣を誇り、若き名将ケビン・キャッシュの采配が光るタンパベイ・レイズ

アストロズの思わぬ活躍以外は、ほぼ順当。第一シード対決となった。

 

 

レイズ先発のタイラー・グラスノーと、ドジャース先発のクレイトン・カーショウの投げ合いで始まった第1戦は、ここ4シーズンで3回目のワールドシリーズとなる名門が大舞台での経験の差を感じさせる展開となった。

 

先発のエース左腕は、3度サイ・ヤング賞に輝き、早くも殿堂入りを囁かれる大投手であるが、ポストシーズンに入ると、本来の力が発揮できずにいた。チャンピオンにあと一歩届かない原因の一つだった。

この日は、コントロール良く、スライダーが抜群。全78球中53球のストライクを投げ込み、6回を投げて被安打2、8奪三振、1四球、失点はケビン・キアマイアーによるソロ本塁打1点のみと好投。

さらに、ポストシーズン通算200三振を記録。ポストシーズンの通算奪三振数を歴代単独2位の201に伸ばし、ジャスティン・バーランダーの持つ歴代最多記録の205奪三振の更新は次の登板で達成できそうだ。 

 

 

攻撃面で、際立ったのは、ムーキー・ベッツ。

2014年から2019年までの6年間で、オールスターに4度出場。

2016年から2019年、外野手としてゴールドグラブ賞に輝くこと4度。

ワールドシリーズを制覇した2018年には首位打者(.346 )と得点王(129)を獲得し、MVPに輝いている。現時点での最強のリードオフマンである。

何が何でも優勝したいドジャースが、2月にレッドソックスからトレードで獲得し、開幕前には、エンゼルスのトラウトに次ぐ、史上2番目となる12年402億円の超大型契約を交わした男が大活躍。 

ワールドシリーズの最多タイ記録となる1イニング2盗塁に成功させ、打線に着火すると、6回にはソロ本塁打を放った。

運動能力に目が行きがちなベッツは、勉強熱心だという。打撃は水物と、スランプになってもいいように準備してきた。

あらゆるデータを頭に入れ、相手の守備位置を確認し、投手の癖を見抜いての走塁だった。

 

 

レイズはグラスノーが、強力打線を前に慎重になりすぎた印象。4回1/3を投げ被安打3で8奪三振、6四球と打たれたくない思いが硬さとなり、制球に苦しんだように見えた。

メジャートップのチェイスレート(ボール球をスイングする確率)の低さを誇るドジャースには、腕を振り、怖がらずにストライクゾーンで勝負しなければならない。

 

過去115回のWSで、初戦の勝者がシリーズ制覇した例は72回(約62.6%)だという。

しかも、チームの顔であるカーショウで取れたことが大きい。

1988年以来32年ぶりのワールドチャンピオンへこれ以上ないスタートを切った。

 

 

 

 

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