MLBの日記

MLBの楽しさを伝えるブログです。

2021開幕

お客さんが戻ってきた。

新型コロナウイルスパンデミックにより、無観客での短縮60試合で行われた昨シーズンから通常の162試合に戻る。

気になるのは開催地により条件が異なる観客動員数。

25%前後で、1万人程度の収容が多い。最少は、本拠地ロジャース・センターの使用をカナダ政府から許可されていないトロント・ブルージェイズで、キャパ8500人しかないフロリダの春季キャンプ施設TDボールパーク1275人(約12%)で、スポーツイベントでの入場制限を解除しているテキサス州では、レンジャーズが最終のオープン戦2試合と開幕戦に関しては入場者数を制限せず、独自の上限を設定するという。

感染予防対策、ワクチン接種により、緩和するところが出てくれば幸いだ。

 

 

名将対決。

1日(日本時間2日)。

本拠地エンゼル・スタジアムでは2019年9月29日以来550日ぶりの有観客試合。収容人数の33%(1万4867人)。

 

開幕投手に抜擢されたのは、なんとディラン・バンディ。

学生時代から、各紙の年間最優秀選手を受賞するなど、2011年のドラフトでは全米No.1高校生としてボルチモア・オリオールズから全体4位指名を受けた超有望株。19歳でメジャーデビューするも、怪我に苦しんだ。翌年トミージョン手術に踏み切ると、広背筋痛、肩の炎症など、日の目を見る日が遠かった。

 

昨季ノーヒットノーランを達成したメジャー通算31勝の26歳右腕ルーカス・ジオリト。

 

両軍ともに誇る強力な打線は差がないように感じるが、投手陣はホワイトソックスのほうが、一枚も二枚も上手に見える。2戦目のダラス・カイケル、通算104勝の新加入右腕ランス・リンの三本柱は安定感抜群で、2020年のリーグ最優秀救援投手リアム・ヘンドリックスを獲得。

率いるのは、10シーズンぶり76歳にして現場復帰したトニー・ラルーサ、ワールドシリーズ制覇3度、最優秀監督賞4度。史上たった2人しかいない両リーグでのワールドシリーズ優勝監督であり、殿堂入りを果たした超名将だ。

かつての教え子と熱い抱擁、奇跡の再会に感動。

 

 

難しい開幕戦で、両先発は好投。 

独特の小さなテイクバックのジオリトは、タイミングが取りづらく、球威のある高めと、チェンジアップが特徴。8奪三振エンゼルス打線をねじ伏せたが、球数87となり、5回 1/3を2失点で降板。

 

バンディは応援したくなる。

まだ28歳だが、度重なる怪我で、150km/h後半の豪腕ではなくなった。しかし、技巧派へと華麗に転身。チェンジアップ、カーブを巧みに操り、緩急と高低で打ち取る姿は、まるで別人だ。

2017年のキャリアハイ、初めて規定投球回に到達し、13勝9敗、防御率4.24。今の方が格段に良い投手に見える。過去最高のシーズンになる予感。

6回を投げ切り、6安打3失点(自責1)88球で降板した。

 

 

2019のワールドチャンピオン、ワシントン・ナショナルズから新加入アダム・イートンが早速のご挨拶。

 

チーム初アーチは、まだ二桁本塁打がないマックス・スタッシ、意外性の一発で盛り上げる。

1点を追う8回、先頭・フレッチャーが二塁内野安打で出塁。大谷のニゴロ野選、暴投などでチャンスを広げ、トラウトがレフト前へ同点タイムリー。

試合後マッドン監督も称えたアップトンの粘りの四球で満塁とし、プホルスの三ゴロの間に三塁走者・大谷が勝ち越しのホームへスライディング生還。これが決勝点となった。

9回表は新守護神のライセル・イグレシアスがわずか8球で三者凡退に抑え、チーム8年ぶりの開幕戦勝利を飾った。

2018(30s)、2019(34s)、レッズ時代よりもセーブ機会は増えそうで、キャリアハイも期待できる。

 

 

 

逆転の8回を呼び込んだビックプレーがあった。 

ホセ・イグレシアスだ。

ツインズに旅立った名手アンドレルトン・シモンズにも、引けを取らない守備力を持っている。

 

 

 

見ている側でも、気持ち良かった。実際にプレーする選手たちはどれほどだろうか。 

観客の声援が加わってスポーツは完成する。

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。