MLBの日記

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ウェイド・マイリー

現地7日。オハイオ州クリーブランドにあるインディアンスのホーム、プログレッシブ・フィールド。

雨天のため、予定より1時間24分遅れの午後8時34分にプレイボール。 

左太もも裏を痛め出遅れていた秋山翔吾が「9番・レフト」で今季初出場。

 

シンシナティ・レッズの戦力はダウンしたと言わざるを得ない。

打線は依然として強力ながら、頼れる勝ち頭、2020年サイ・ヤング賞に輝いたトレバー・バウアーが抜けた穴が大きい。計算できそうな先発投手は、ルイス・カスティーヨとソニー・グレイ。やや不安である。

同地区の本命カージナルス、堅守ブルワーズにどこまでついていけるだろうか。

 

そんな中、経験豊富な34歳のジャーニーマンが、まさかの活躍をみせた。

ウェイド・マイリーがノーヒッターを達成した。 

特徴的なのは、テンポの良さ。取って投げるまでが早く、打者の準備が整いきる前に躊躇なく投げ込み、自分のペースに巻き込んでしまうのが上手い。上原浩二のように。

 

速球はたったの90マイル(約144キロ)だったが、チェンジアップ、カーブで緩急をつけ、タイミングを外し、低めの内外に制球された変化球で引っかけさせ、ゴロの山を築く。技巧派マイリーの真骨頂だった。

9回を無安打無失点、与四球1、奪三振8、球数114、ゴロアウトは15。 

右バッターには食い込むカッターは抜群だった。

 

 

試合のリズムを作るのは、相互作用によるものだ。

インディアンス先発・ザック・プリーサックの快投がなければ、攻撃の時間が長くなれば、マイリーの快挙はなかったと想像する。

8回を投げ切り、奪三振7、被安打3、無失点。

 

 

今季のメジャーリーグでは早くも4人目。

ジョー・マスグローブ(サンディエゴ・パドレス)、

カルロス・ロドン(シカゴ・ホワイトソックス)、

ジョン・ミーンズ(ボルチモア・オリオールズ)に続くノーヒッターを成し遂げた。 

5月7日までに4度のノーヒッターが達成されるのは、5月5日に4度目のノーヒッターが達成された1917年以来104年ぶり、メジャー史上たった2度目のことだった。

 

インディアンスは今季すでにロドンにもノーヒッターを達成されている。

早くも今季2度目の被ノーヒッター。1シーズンに2度のノーヒッターを達成されたチームは2019年のマリナーズ以来であり、開幕31試合で2度のノーヒッターを達成されるのは史上3チーム目という屈辱を味わうこととなった。

 

 

レッズ打線は9回、連打と敵失などでようやく3点を先制。 

3-0でインディアンスを下し、マイリーは今季4勝目(2敗)。 

外野手の層が厚いレッズ。秋山のスタメン定着を願うばかりだ 。

 

 

 

なるほど100年に1人の逸材だと感じさせる1打があった。 

これだけ身体が流れながら、右手一本で。

しかも、現最高の右翼手ゴールデングラブ賞に輝くこと5度、ムーキー・ベッツが驚愕したほど有り得ない打球だった。

 

 

 

 

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