ウェイド・マイリー
現地7日。オハイオ州クリーブランドにあるインディアンスのホーム、プログレッシブ・フィールド。
The Reds game is slated to begin at 8:30. https://t.co/56JS4bMKFf
— Charlie Goldsmith (@CharlieG__) May 7, 2021
雨天のため、予定より1時間24分遅れの午後8時34分にプレイボール。
The Reds need two out of three in Cleveland to bring the coveted #OhioCup back to its rightful home in Cincinnati! 🏆@PNCBank pic.twitter.com/swxA54L0W0
— Cincinnati Reds (@Reds) May 7, 2021
左太もも裏を痛め出遅れていた秋山翔吾が「9番・レフト」で今季初出場。
シンシナティ・レッズの戦力はダウンしたと言わざるを得ない。
打線は依然として強力ながら、頼れる勝ち頭、2020年サイ・ヤング賞に輝いたトレバー・バウアーが抜けた穴が大きい。計算できそうな先発投手は、ルイス・カスティーヨとソニー・グレイ。やや不安である。
同地区の本命カージナルス、堅守ブルワーズにどこまでついていけるだろうか。
そんな中、経験豊富な34歳のジャーニーマンが、まさかの活躍をみせた。
ウェイド・マイリーがノーヒッターを達成した。
特徴的なのは、テンポの良さ。取って投げるまでが早く、打者の準備が整いきる前に躊躇なく投げ込み、自分のペースに巻き込んでしまうのが上手い。上原浩二のように。
速球はたったの90マイル(約144キロ)だったが、チェンジアップ、カーブで緩急をつけ、タイミングを外し、低めの内外に制球された変化球で引っかけさせ、ゴロの山を築く。技巧派マイリーの真骨頂だった。
9回を無安打無失点、与四球1、奪三振8、球数114、ゴロアウトは15。
Wade Miley, Nasty 87mph Cutter. ✂️ pic.twitter.com/ew21cUHq8g
— Rob Friedman (@PitchingNinja) May 8, 2021
右バッターには食い込むカッターは抜群だった。
試合のリズムを作るのは、相互作用によるものだ。
インディアンス先発・ザック・プリーサックの快投がなければ、攻撃の時間が長くなれば、マイリーの快挙はなかったと想像する。
8回を投げ切り、奪三振7、被安打3、無失点。
今季のメジャーリーグでは早くも4人目。
ジョー・マスグローブ(サンディエゴ・パドレス)、
カルロス・ロドン(シカゴ・ホワイトソックス)、
ジョン・ミーンズ(ボルチモア・オリオールズ)に続くノーヒッターを成し遂げた。
There have been 4 no-hitters this season, and it's May 7.
— Sarah Langs (@SlangsOnSports) May 8, 2021
The only other season in MLB history with 4+ no-hitters through May 7 was 1917 (5).
(h/t @EliasSports)
5月7日までに4度のノーヒッターが達成されるのは、5月5日に4度目のノーヒッターが達成された1917年以来104年ぶり、メジャー史上たった2度目のことだった。
インディアンスは今季すでにロドンにもノーヒッターを達成されている。
早くも今季2度目の被ノーヒッター。1シーズンに2度のノーヒッターを達成されたチームは2019年のマリナーズ以来であり、開幕31試合で2度のノーヒッターを達成されるのは史上3チーム目という屈辱を味わうこととなった。
レッズ打線は9回、連打と敵失などでようやく3点を先制。
3-0でインディアンスを下し、マイリーは今季4勝目(2敗)。
外野手の層が厚いレッズ。秋山のスタメン定着を願うばかりだ 。
なるほど100年に1人の逸材だと感じさせる1打があった。
A one-handed double off the wall.
— MLB (@MLB) May 8, 2021
Shohei Ohtani is different. pic.twitter.com/U9kTmvL0qX
これだけ身体が流れながら、右手一本で。
しかも、現最高の右翼手、ゴールデングラブ賞に輝くこと5度、ムーキー・ベッツが驚愕したほど有り得ない打球だった。
お読みいただきありがとうございます。