MLBの日記

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新生シアトルマリナーズ

再建期に入ったとも言われる新生シアトルマリナーズが、予想外のスタートダッシュを見せている。

 

もっとも打線に関しては、悲観的な印象はなかった。主砲カノ、クルーズの放出は、年齢を考えれば頷ける。補強も実績十分の大砲エドウィン・エンカーナシオン、ジェイ・ブルース、一昨シーズンに30本塁打ドミンゴサンタナとバッチリだ。

内野は全ポジション守れるユーティリティーティム・ベッカムが今のところ当たっている。2017年には22本塁打とパワーもある。まだ26歳のドミンゴサンタナはキャリアハイを期待できるし、ミッチ・ハニガーは一気に逞しくなった。20本塁打以上は計算できるリオン・ヒーリーもいる。9番に三度の盗塁王のディー・ゴードンに、1番のマレックス・スミスは昨季40盗塁と機動力も抜群。ここにカイル・シーガーが戻ってくる。攻撃力は十分だ。

 

 

 

気になるのは、守備面。今やエース格で昨季ノーヒッター達成のジェームズ・パクストン、57セーブの守護神エドウィン・ディアスの穴が大きい。開幕投手が、マルコ・ゴンザレス(昨季キャリアハイの13勝9敗、防御率4.00)では、心もとない。ある程度試合を作れて、ローテーションを守れそうなのは、マイク・リークのみで、期待の菊池雄星は未知数。

 

注目はキングことフェリックス・ヘルナンデス。史上7人しかいない10年連続開幕投手でサイヤング投手は、すっかり小さくなってしまった。もともとバーランダーと並ぶ豪速球投手だったが、徐々に下がり、昨シーズンには、速球の平均がキャリアワーストの90.4マイル(約145キロ)まで落ち込んだ【FanGraphs参照】。同時に、36歳であるバーランダーのタフネスに驚く。イチローとともにシアトルの顔だったヘルナンデスも、7年契約の最終年、勝負の年だ。まだ32歳、キングの奮起があれば、イチローがメジャーデビューを果たした2001年以来のポストシーズン進出も見えてくるかもしれない

 

 

 

 

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