MLBの日記

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2019MLBオールスターゲーム

現地9日。インディアンスの本拠地クリーブランドプログレッシブ・フィールドで、第90回MLBオールスターゲームが行われた。

急逝したタイラー・スキャッグスに黙祷が捧げられ、試合は始まった。

彼が願ったオールスター出場の夢は、トラウトとラステラの背に乗る形で実現された。

 

 

 

アストロズジャスティン・バーランダーの後を受けて、2回から登板したのは田中将大

2度目の選出。2014年は怪我のため投げられず、初登板となった。1回を投げ、1安打無失点1奪三振という内容だった。

 

「練習のつもりで」と直球、スプリット、スライダー、カットボールを散らした。印象的なのは、コディ・ベリンジャーを三振に仕留めたスプリット。ナ・リーグMVP候補から空振りを取れたのは嬉しい。

そして、ウィルソン・コントレラスをピッチャーゴロを捌いたフィールディングも見事で、三振・フライ・ゴロと三者三様に抑え、見せ場たっぷりだった。

 


田中が無失点に抑えた直後の2回裏。アストロズのマイケル・ブラントリーがタイムリーを放って1点を先制すると、5回には、ツインズのホルヘ・ポランコがタイムリー、7回にはレンジャーズのッジョーイ・ギャロがソロ本塁打を放ち、リードを広げた。

初球ど真ん中を捉えた。打球速度111.5マイル(179.4キロ)は、スタットキャスト導入15年以降のオールスターで最速だった。 

 


2回の先制点が決勝点となり、田中がオールスター初登板で日本人初のオールスターの勝利投手となった。

米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、ヤンキースの投手として、オールスターゲームで勝利投手になったのは、1948年のビック・ラスキという方以来、71年振りだという。

チームメイトの守護神チャプマンが、3者三振でセーブを記録。同一チーム所属の選手がオールスターで勝ち星とセーブを挙げたのは、マリナーズのフレディ・ガルシアと佐々木主浩が2001年に記録して以来、18年ぶりだという。

 

ブルージェイズのマーカス・ストローマンの怪我による代役で、勝ち星を挙げる奇跡。

シーズンあれだけ勝ち運がなく1勝の遠いこととのギャップに驚かされる。

改めて、「マー君、神の子、不思議な子」(当時楽天監督・野村克也)、である。

これを景気に、後半戦も活躍してほしい。

 

 

ナ・リーグの得点は、 

次のアメリカシャツも見たい。 

 

チャーリー・ブラックモンのソロ。ピート・アロンソの2点タイムリー。

新人による2打点は、オールスター最多。

優勝を逃しても、記憶に残った。 

 

 

ア・リーグの投手陣が奪った16奪三振は、9回終了試合ではオールスター最多記録。

 

 

 

 

 

 

 

3者連続奪三振の活躍で最優秀選手賞(MVP)に輝いたのは、24歳のシェーン・ビーバー。 

インディアンスファンを盛り上げたメジャー2年目、前半戦で8勝を挙げてオールスター初選出。デビューイヤーには、11勝を挙げている。

本拠地開催球団でMVPを獲得した選手は、同球団では1997年のサンディー・アロマーJr.(インディアンス時代)と1999年のペドロ・マルティネスレッドソックス時代)に次ぐ3人目の快挙だったようだ。

田中同様、ビーバーもチャーリー・モートンの代役で、結果的に怪我の功名が、オールスターに彩りを加えた。

 

 

白血病を公表したカルロス・カラスコは、クリーブランドの病院で治療を受けており、すでにキャッチボールやトレーニングは行っているという。今季の復帰もあるようで安心。 

2017年最多勝投手(18)の復帰が待たれる。

 

 

 

 

 

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