2019MLBオールスターゲーム
現地9日。インディアンスの本拠地クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで、第90回MLBオールスターゲームが行われた。
A moment of silence for Tyler Skaggs. pic.twitter.com/TQSWyB21lV
— Los Angeles Angels (@Angels) July 10, 2019
急逝したタイラー・スキャッグスに黙祷が捧げられ、試合は始まった。
A tribute to Tyler Skaggs at the #AllStarGame.@MikeTrout and Tommy La Stella will both wear 45 tonight. pic.twitter.com/Hq03egHOgX
— Los Angeles Angels (@Angels) July 9, 2019
彼が願ったオールスター出場の夢は、トラウトとラステラの背に乗る形で実現された。
アストロズのジャスティン・バーランダーの後を受けて、2回から登板したのは田中将大。
2度目の選出。2014年は怪我のため投げられず、初登板となった。1回を投げ、1安打無失点1奪三振という内容だった。
「練習のつもりで」と直球、スプリット、スライダー、カットボールを散らした。印象的なのは、コディ・ベリンジャーを三振に仕留めたスプリット。ナ・リーグMVP候補から空振りを取れたのは嬉しい。
そして、ウィルソン・コントレラスをピッチャーゴロを捌いたフィールディングも見事で、三振・フライ・ゴロと三者三様に抑え、見せ場たっぷりだった。
田中が無失点に抑えた直後の2回裏。アストロズのマイケル・ブラントリーがタイムリーを放って1点を先制すると、5回には、ツインズのホルヘ・ポランコがタイムリー、7回にはレンジャーズのッジョーイ・ギャロがソロ本塁打を放ち、リードを広げた。
初球ど真ん中を捉えた。打球速度111.5マイル(179.4キロ)は、スタットキャスト導入15年以降のオールスターで最速だった。
2回の先制点が決勝点となり、田中がオールスター初登板で日本人初のオールスターの勝利投手となった。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、ヤンキースの投手として、オールスターゲームで勝利投手になったのは、1948年のビック・ラスキという方以来、71年振りだという。
With @t_masahiro18 earning the win and @AChapman_105 the save, they become the first pair of teammates to accomplish the feat in the same All-Star Game since the 2001 Mariners (F. Garcia, Sasaki). pic.twitter.com/EDwmN2fopt
— MLB Stats (@MLBStats) July 10, 2019
チームメイトの守護神チャプマンが、3者三振でセーブを記録。同一チーム所属の選手がオールスターで勝ち星とセーブを挙げたのは、マリナーズのフレディ・ガルシアと佐々木主浩が2001年に記録して以来、18年ぶりだという。
ブルージェイズのマーカス・ストローマンの怪我による代役で、勝ち星を挙げる奇跡。
シーズンあれだけ勝ち運がなく1勝の遠いこととのギャップに驚かされる。
改めて、「マー君、神の子、不思議な子」(当時楽天監督・野村克也)、である。
これを景気に、後半戦も活躍してほしい。
ナ・リーグの得点は、
Death, taxes and Charlie Blackmon wearing a patriotic ‘fit on the ASG Red Carpet. 😂 pic.twitter.com/v6j3Rp8sb3
— Cut4 (@Cut4) July 10, 2019
次のアメリカシャツも見たい。
チャーリー・ブラックモンのソロ。ピート・アロンソの2点タイムリー。
新人による2打点は、オールスター最多。
23-22!ついに決着!ピート・アロンゾがブラディミール・ゲレーロJr.を下し、2019年ホームランダービー優勝に輝きました✨#MLBHRダービー pic.twitter.com/LVeqe7HNPr
— MLB Japan (@MLBJapan) July 9, 2019
新記録達成!ゲレーロJr.が1ラウンド40本、通算91本と二つのダービー記録を樹立!#MLBHRダービー#徹底分析 pic.twitter.com/PvTDNEHYxV
— MLB Japan (@MLBJapan) July 9, 2019
優勝を逃しても、記憶に残った。
AL pitchers set a new @AllStarGame record, striking out 16 during a 9-inning game. 😱 pic.twitter.com/0NVQ8I1Mpd
— MLB Stats (@MLBStats) July 10, 2019
ア・リーグの投手陣が奪った16奪三振は、9回終了試合ではオールスター最多記録。
ア・リーグ球宴7連勝!
— MLB Japan (@MLBJapan) July 10, 2019
その勝利をハイライトでどうぞ!#米球宴 pic.twitter.com/ABpEcztrUU
Hometown Hero.@ShaneBieber19 is your 2019 @Chevrolet #AllStarGame MVP. pic.twitter.com/03ub6Mjruy
— MLB (@MLB) July 10, 2019
3者連続奪三振の活躍で最優秀選手賞(MVP)に輝いたのは、24歳のシェーン・ビーバー。
インディアンスファンを盛り上げた。メジャー2年目、前半戦で8勝を挙げてオールスター初選出。デビューイヤーには、11勝を挙げている。
本拠地開催球団でMVPを獲得した選手は、同球団では1997年のサンディー・アロマーJr.(インディアンス時代)と1999年のペドロ・マルティネス(レッドソックス時代)に次ぐ3人目の快挙だったようだ。
田中同様、ビーバーもチャーリー・モートンの代役で、結果的に怪我の功名が、オールスターに彩りを加えた。
Together, we stand #CookieStrong. ❤️ pic.twitter.com/1wmFn6KEYK
— Cleveland Indians (@Indians) July 10, 2019
白血病を公表したカルロス・カラスコは、クリーブランドの病院で治療を受けており、すでにキャッチボールやトレーニングは行っているという。今季の復帰もあるようで安心。
2017年最多勝投手(18)の復帰が待たれる。
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