MLBの日記

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ジェイク・マリスニック

前日。要のマイク・トラウト(ふくらはぎの張り)を欠きながら、アルバート・プホルスが大車輪の活躍もあり、4連戦の大事な初戦を取った。

 

 

 

 

現地16日。本拠地エンゼル・スタジアムにヒューストン・アストロズを迎えた第2戦。

先発はアンドリュー・ヒーニー。本来エース格の彼が投手陣を引っ張る立場にあるが、

今季8試合を投げて、1勝3敗、防御率は5.18と実力を発揮できていない。

怪我から復帰したブライアン・グッドウィンが、トラウトに代わりセンターを守る。

アストロズは、初戦に続いてオープナー戦術を採用した。 

 

 

初回から好調エンゼルス打線が火を吹いた。

1番デビッド・フレッチャーの二塁打アンドレルトン・シモンズのライト前安打で無死一、三塁と先制のチャンスを作ると、大谷翔平インコースに詰まりながらも、タイムリー内安打で1点を先制。続くジャスティン・アップトンが四球を選び、無死満塁で、コール・カルフーンの押し出しデッドボールにより1点を追加すると、続くアルバート・プホルスにライト線を破る走者一掃の3点タイムリ二塁打で5点目。さらに、2死三塁で9番ルイス・レンギフォがタイムリ三塁打を放ち、一挙6得点。

オープナーでのキャリア初先発したヘクター・ロンドンは1回持たず、2/3での降板となった。

 

続く2回には大谷の第2打席目、2番手クリス・デベンスキーの初球フォーシームを捉え、打球初速114マイル(約183キロ)を計測する強烈なセンター前ヒット。2打席連続安打、そして今季20度目の複数安打。

 

 

ヒーニーは4回にタイラー・ホワイトにタイムリーを浴び1失点。5回には1死一、二塁のピンチを招いたところで降板。

全ての回で、先頭打者を出す苦しい内容で、球数がかさみ4回1/3・103球で降板。勝ちがつくチャンスだっただけにくやしいが、ピンチを招きながら良く粘り、速球のキレは健在だった。

 

2番手のノエ・ラミレスがホワイトに2本目のタイムリーを浴びて6-2。 

6回にスタジアムがざわついた。

ジェイク・マリスニックに対して、制球力のあるラミレスが報復としか思えない死球

現地7日にさかのぼる。本塁突入した際にジョナサン・ルクロイが鼻骨骨折と脳震とうの重傷を負った。これが火種となり、暗黙の掟が発動した。

明らかなタックルに見える。コリジョンルールにより生還は認められなかった。 MLBから2試合の出場停止処分を受け、本人は故意ではなかったとして異議を申し立てている。これも、火に油を注いだ。

しかし、マリスニックの対応は立派だった。反省もあったのだろう、決して怒らず、率先して事態を収めた。

バッターボックスに立つたびエンゼルスファンからのブーイングを受けるなか、3打数2安打1盗塁、その強心臓と集中力は素晴らしいの一言。

今季、因縁となった直接対決があと12試合も残っている。報復合戦にならなければいいが。

 

 

6回裏。1死二塁からレンギフォのタイムリ二塁打で1点を追加した。

2安打2打点。ラストバッターで渋い活躍。名手シモンズと並んで、守備も向上している楽しみな22歳。

 

7回途中から登板した4番手のトレバー・ケイヒルが最後まで投げ切った。負担がかかっているブルペンを助ける大仕事だった。

オールスターブレイクが明け、伝説の追悼試合から負けなしの5連勝。50勝46敗で貯金を“4”としているが、買う側にまわるためにはまだ足りない。トレード期限の7月31日が迫る。

 

アストロズの初オープナーを打ち崩し、連勝。あと一つ取って勝ち越したい。

三戦目の相手先発はゲリット・コール。難しい試合になる。

トラウトは間に合うか。

 

 

 

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