チームファースト
現地17日。エンゼル・スタジアムは、2019年以来となる観客数の制限解除、3万709人を集めた。
Shohei Ohtani pulls double duty tonight!
— Los Angeles Angels (@Angels) June 17, 2021
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同地区首位をひた走るオークランド・アスレチックスに痛恨の3連敗。
悪い流れを断つべく今季10試合目のマウンドに登る大谷翔平は、「2番・投手」で出場。投打同時出場は7度目となる。
対する、デトロイト・タイガースの先発投手。
メジャーデビューとなる23歳のマット・マニング。16年ドラフト1巡目全体9位のトッププロスペクト、再建期タイガースの将来のエース候補だ。
NBAでプレーしたリッチ・マニングを父に持ち、兄と弟もバスケットとバレーボールのプレイヤーという優秀な血統である。198cm、98kgの恵まれた体躯から、縦に落ちる高スピンのカーブとスライダーが武器。
結果は、5回を2失点と及第点。今後が楽しみである。
この日は、制球に苦しんだ。
直球とスプリットが定まらないなか、スライダーで難局を乗り切った。カート・スズキも苦心のリードで助けた。
6回を78球(ストライク49)、 5奪三振5安打1失点と好投した。投手・大谷の今季成績は3勝1敗、防御率2.70。
今季4度目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。
打撃では四球、一ゴロ、四球。
大谷への四球は激増している。4月は23試合で3四球だったのが、5月は27試合で13四球。今月に入っても14試合で11四球。
良くボールが見えているとも言えるが、、
後ろに控えていたマイク・トラウトがふくらはぎの肉離れで離脱(IL入り)したことにより、大谷へのマークが厳しくなった。相手投手はカウントが悪くなれば、歩かせることを辞さないのだ。ここに加えて、アンソニー・レンドンが上腕を負傷して休んでいる。より顕著にならないといいのだが。
大谷を救った華麗な中継をもう一度。
We think you'll 𝑟𝑒𝑙𝑎𝑦 like this play. pic.twitter.com/QSqHoyeNPw
— Los Angeles Angels (@Angels) June 18, 2021
ライトのウォードからルイス・レンヒフォのストライク送球。
セーフになっていたら、試合の展開は全く違ったものになっていたかもしれない。
MLB公式YouTubeチャンネルで、試合前に公開された映像。
YouTube/MLB had an awesome Shohei Ohtani intro to tonight’s YouTube Game of the Week. pic.twitter.com/4GlB1kyGC0
— Brent Maguire (@bmags94) June 18, 2021
イカしている。
試合開始時は湿度が高く気温も24度。体力が消耗しやすそう中で、先発投手にもかかわらず、果敢に盗塁を仕掛けた。セーフティバント処理には飛び込んだ。
何としてでも自分の登板で連敗を止めたかった。常に全力、ハッスルプレーの裏には、チームファーストがある。大谷が愛される理由の一つだ。
出塁率が低く、調子が上向かなかったジャスティン・アップトンを1番に起用。いかにも智将ジョー・マドンらしい采配だが、見事に当たっている。責任感が芽生え、雑さがなくなった。打率は上がり、四球も増えた。
逆に、1番のプレッシャーから解放されたのか、9番に下がったデビッド・フレッチャーも復調した。
2015年のドラフト1巡目ウォードのキャリアハイとなる7号で、キャリア初満塁弾。
このように打線は好調だが、問題はブルペン。
勝ちパターンの救援投手が4、5点台の防御率で、ポストシーズンに進んだチームは記憶にない。
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