MLBの日記

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チームファースト

現地17日。エンゼル・スタジアムは、2019年以来となる観客数の制限解除、3万709人を集めた。

同地区首位をひた走るオークランド・アスレチックスに痛恨の3連敗。

悪い流れを断つべく今季10試合目のマウンドに登る大谷翔平は、「2番・投手」で出場。投打同時出場は7度目となる。

 

 

対する、デトロイト・タイガースの先発投手。 

メジャーデビューとなる23歳のマット・マニング。16年ドラフト1巡目全体9位のトッププロスペクト、再建期タイガースの将来のエース候補だ。

NBAでプレーしたリッチ・マニングを父に持ち、兄と弟もバスケットとバレーボールのプレイヤーという優秀な血統である。198cm、98kgの恵まれた体躯から、縦に落ちる高スピンのカーブとスライダーが武器。

結果は、5回を2失点と及第点。今後が楽しみである。

 

 

この日は、制球に苦しんだ。

直球とスプリットが定まらないなか、スライダーで難局を乗り切った。カート・スズキも苦心のリードで助けた。

6回を78球(ストライク49)、 5奪三振5安打1失点と好投した。投手・大谷の今季成績は3勝1敗、防御率2.70。

今季4度目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。

 

打撃では四球、一ゴロ、四球。

大谷への四球は激増している。4月は23試合で3四球だったのが、5月は27試合で13四球。今月に入っても14試合で11四球。

良くボールが見えているとも言えるが、、

後ろに控えていたマイク・トラウトがふくらはぎの肉離れで離脱(IL入り)したことにより、大谷へのマークが厳しくなった。相手投手はカウントが悪くなれば、歩かせることを辞さないのだ。ここに加えて、アンソニー・レンドンが上腕を負傷して休んでいる。より顕著にならないといいのだが。

 

 

大谷を救った華麗な中継をもう一度。

ライトのウォードからルイス・レンヒフォのストライク送球。

セーフになっていたら、試合の展開は全く違ったものになっていたかもしれない。

 

 

MLB公式YouTubeチャンネルで、試合前に公開された映像。  

イカしている。

 

 

試合開始時は湿度が高く気温も24度。体力が消耗しやすそう中で、先発投手にもかかわらず、果敢に盗塁を仕掛けた。セーフティバント処理には飛び込んだ。

何としてでも自分の登板で連敗を止めたかった。常に全力、ハッスルプレーの裏には、チームファーストがある。大谷が愛される理由の一つだ。

出塁率が低く、調子が上向かなかったジャスティン・アップトンを1番に起用。いかにも智将ジョー・マドンらしい采配だが、見事に当たっている。責任感が芽生え、雑さがなくなった。打率は上がり、四球も増えた。

逆に、1番のプレッシャーから解放されたのか、9番に下がったデビッド・フレッチャーも復調した。

2015年のドラフト1巡目ウォードのキャリアハイとなる7号で、キャリア初満塁弾。

このように打線は好調だが、問題はブルペン

勝ちパターンの救援投手が4、5点台の防御率で、ポストシーズンに進んだチームは記憶にない。

 

 

 

 

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