117球
現地9月3日。本拠地エンゼル・スタジアムでのテキサス・レンジャーズを迎えた同地区対決。
Happy Shohei Day!
— Los Angeles Angels (@Angels) September 3, 2021
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大谷翔平は、「2番・投手」で出場。
現地25日のボルチモア・オリオールズ戦以来の先発登板。28日のパドレス戦で右手首に投球が直撃。レントゲン検査の結果も異常はなかったが、大事をとり登板間隔を空けることとなっていた。
ア・リーグ西地区でぶっちぎりの最下位、目下再建中のレンジャーズは、とりわけ打線に元気がない。マークすべきは、左打者のネイト・ロウぐらいか。
ホームで滅法強い大谷が負けることは考えづらかった。
キャリアハイとなる117球の大熱投で7回を投げ抜き、7安打2失点、8奪三振2四球の内容で、チームを勝利に導き、今季9勝目。
大谷の投手成績は、防御率2.97、WHIP【(与四球 + 被安打) ÷ 投球回】は1.07、9イニングあたりの奪三振数は10.8となった。
Shohei Ohtani 💯💯💯 pic.twitter.com/VF3KbzdbmL
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 4, 2021
際立っていたのは、速球。余程感触が良かったのだろう。抑えていた球速を久しぶりに解放しているように見えた。
Shohei Ohtani, 88mph Splitter and 98mph Fastball, Overlay. pic.twitter.com/oDWdH8WaXl
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 4, 2021
「前回登板から十分な期間が開いていたし、次の登板までも十分な期間がある。また前回は球数80台半ばで降板させていた。あのような場面ではこういったことを考慮に入れる」117球まで我慢したジョー・マドン監督の言葉だ。
長いイニングを投げることが最重要課題の大谷は、7回を何としてでも投げ切りたかった。不安定なブルペンを考えれば当然そうなる。
勇断である。球界の至宝が怪我でもすれば、何を言われるか分からない中での仕事ぶりは想像を絶する。難しい決断の連続だろう。
初回。大谷は得点圏に走者を背負うも、無失点で切り抜けるまずまずの立ち上がり。するとその裏、先頭のデビッド・フレッチャー内野手が安打で出塁すると、大谷の二ゴロの間に二塁へ。続く3番フィル・ゴスリン、4番ジャレッド・ウォルシュの連打で2点を先制し、幸先の良いスタートを切った。
援護をもらった大谷だったが、直後の2回、1死一塁で8番ジェイソン・マーティンに投じた初球。甘く入った95.5マイル(約154キロ)のフォーシームを捉えらた。
2-2の膠着状態で迎えた6回。ジョー・アデル、ブランドン・マーシュのプロスペクト若手コンビが連打で2死二、三塁の絶好機を演出。この場面で大谷とバッテリーを組む7番マックス・スタッシがタイムリー内安打を放ち、勝ち越しに成功した。
1点リードの9回にマウンドに上がり、30セーブ目を挙げた守護神ライセル・イグレシアス。防御率2.66と安定感は抜群。心強い。
7回2失点の力投を見せた大谷について聞かれると「彼の後ろで投げるのが楽しいことだ」と笑顔。「とても一生懸命にプレーしていて、僕たちをこの場所まで引っ張ってきてくれている。投げる姿も、打つ姿も、競い合う姿も大好きだ」と語っていた。
順調に回れば次回登板はパドレス戦。ビジターで打線は強力と難しい試合になりそうだが、「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業は目前だ。
ホセ・イグレシアスが解雇された。
守備に陰り、.295という低出塁率が響いたか。
楽しみ、楽しませる選手だった。残念だ。
今オフで32歳。ユニフォームを脱ぐのはまだ早い。
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