MLBの日記

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ボー・ビシェット

ボルチモアで大暴れし、8連勝と勢いに乗り、カナダのオンタリオ州トロントにある敵地ロジャース・センターでのブルージェイズ戦を迎えたヤンキースは、国を出ても好調は変わらなかった。

初回にいきなりジオ・ウルシェラの15号2ランで先制すると、3回表にも、ウルシェラの16号3ラン、キャメロン・メイビンのタイムリー、マイク・トークマンの11号2ランで、一挙6点を追加。そのリードで危なげなく12ー6で、連勝を9に伸ばした。

 

3番を担ったウルシェラは、連日の1試合2本塁打で、3安打4打点の大活躍。後半戦絶好調男トークマンも2安打4打点を叩き出す活躍を見せた。

主力の穴を補って余りある猛打。メイビンも出れば、結果を残している。

 

先発したドミンゴ・ヘルマンは、5回4失点(自責点3)で今季15勝目(2敗)、防御率4.05。ヘルマンは今季覚醒し、最高のシーズンを過ごしているが、運も強い。打線の援護はもちろん、彼の後はリリーフも打たれない。7/23のミネソタ・ツインズ戦で、4回持たず、自責点8でも負けが付かなかった。その勝ち運で現在勝利数はトップタイ、ジャスティン・バーランダーとの最多勝争いが面白くなっている。

 

 

そんな中、21歳の新星ボー・ビシェットが球史に名を刻んだ。

殿堂入りの父を持つキャバン・ビジオ、ブラディミール・ゲレーロjr.、キューバ野球の英雄の三男ルルデス・グリエルjr.(次男はアストロズのユリ・グリエル)と将来有望な2世が多く在籍しているブルージェイズに、また楽しみな2世の若手が出てきた。

1995年に本塁打と打点の2冠王に輝き、通算274本塁打のダンテ・ビシェットの次男は「1番・遊撃」で先発出場し、5回裏の第3打席で4号2ラン、6回裏の第4打席でタイムリ二塁打を放ち、5打数2安打3打点。

これにより、9試合連続長打となり、新人では1939年のテッド・ウィリアムス以来80年ぶりの快挙となった。

加えて、7月29日のロイヤルズ戦でデビューし、11試合目のビシェットは、13本の長打(二塁打9本+本塁打4本)を放っており、デビュー11試合での本数としてはMLB新記録。デビューからの11試合連続安打も、球団記録を更新している。

デビュー11試合で打率.408、4本塁打OPS1.290とこれ以上ないスタートダッシュに成功したビシェット。今後の活躍から目が離せない。

 

 

同地区の2大勢力ヤンキースレッドソックスを脅かすのは、そう遠くないはずだ。