MLBの日記

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MASAHIRO TANAKA

現地27日。シアトル・マリナーズの本拠地Tモバイルパークで、マリナーズ菊池雄星ヤンキース田中将大によるメジャー通算16度目の日本投手対決が行われた。

田中にとって、マリナーズはお得意様。圧倒的に有利なデータが出ている。

一方、菊池は前回登板ブルージェイズ戦で日米通じて初めて、100球以内の完封(マダックス)を達成し、流れが良く、中8日と休養は充分。

現地5月8日の前回初対戦では、7回 2/3を1失点と好投。

良い投げ合いを期待していた。

 

初回、D.J.ルメイヒューがヒットで出塁すると、

アーロン・ジャッジの通算100号となる17号2ランで先制。

通算371試合目での100号到達は、ライアン・ハワードの325試合、チームメイトのゲイリー・サンチェスの355試合に次いで史上3番目の速さでの達成となった。

 

3回には、グレイバー・トーレス、サンチェスの連打で、無死一・三塁のチャンスを作ると、

ブレット・ガードナーが18号3ランを放ち、リードを5点に広げた。

菊池は、4回を95球、5失点。ジャッジへの初球の失投が悔やまれる。

 

その後、ヤンキースは、5回と9回に1点を追加し、7得点。

 

田中の投球は、

今季の生命線となっているスライダーはこの日も抜群。バックドアが印象的で、左打者のボールゾーンから入れるスライダー、右打者のボールゾーンから入れるツーシームは、美しかった。回復しつつあるスプリット、フォーシームを巧く混ぜ込み、マスクを被ったオースティン・ロマインとは息ピッタリだった。

7回106球を投げて被安打3、奪三振7、与四球1、無失点のピッチングで今季10勝目(7敗)、メジャー1年目から6年連続の二桁勝利を達成した。

 

黒田博樹が2010~2014年にドジャースヤンキースでマークした5年連続を抜いて日本人最長記録となった。

黒田の5年連続は、35~39歳。まさに鉄人だった。

2010 11勝13敗 196.1投球回 防御率3.39 

2011 13勝16敗 202.0投球回 防御率3.07

2012 16勝11敗 219.2投球回 防御率3.32

2013 11勝13敗 201.1投球回 防御率3.31

2014 11勝 9敗 199.0投球回 防御率3.71

メジャーでの7年は、すべて3点台の防御率。驚異的な安定感で、クオリティスタート率は極めて高かったにもかかわらず、勝ち星が伸びず、負けが嵩んだのは、不思議なほど味方の援護に恵まれなかったからだ。そんな中で、怪我することなく、ローテーションを守ることを第一とし、徹底した準備で試合に臨み、投じる1球に集中することでブレずに戦い抜いた。

偉大な先輩の精神は、確実に田中に受け継がれている。

 

田中が凄いのは、ベースボールチームとしては、世界一重圧のかかるヤンキースで達成したことだ。実際、ヤンキースでメジャーデビューから6年連続二桁勝利を記録したのは、通算256勝左腕の大投手アンディ・ペティットしかいない。ペティットは1995年から9年連続で達成している。 

現役日本人投手で最高だと、私は思う。 

 

 

ALL RISE

どんどん打って、これからも田中の援護、お願いします。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございます。