MLBの日記

MLBの楽しさを伝えるブログです。

カート・スズキ

現地23日。ヒューストン、ミニッツメイド・パークで行われたワールドシリーズ第2戦。

 

両リーグで最も勝った投手による投げ合い、ロースコアになりそうだった。

アストロズが、21勝のジャスティン・バーランダー

ナショナルズが、18勝のスティーブン・ストラスバーグ。

両者とも有力なサイ・ヤング候補だ。

 

 

1回表にナショナルズがアンソニー・レンドンの2点タイムリ二塁打で先制。

その裏にアストロズはアレックス・ブレグマンが同点の2ラン本塁打ですぐさま追いついた。

 

2回以降は投手戦となり、試合が動いたのは7回表。

23打数1安打と当たりのなかった伏兵カート・スズキの一発で事態は一変する。

バーランダーの100球目を捉えた36歳19日での本塁打は、捕手としてワールドシリーズ史上3番目の高齢。

カブス新監督に就任したデービッド・ロス(16年カブス・39歳)、ビル・ディッキー(43年ヤンキース・36歳127日)に次ぐ捕手の年長弾となった。

また、ハワイ出身者によるシリーズ史上初本塁打にもなった。

 

続く、ビクター・ロブレスを四球で出すと、バーランダーは降板。

今季防御率2.32と活躍した2番手ライアン・プレスリーに一気呵成に襲いかかる。

1死二・三塁からアストロズがフアン・ソトを歩かせ、今季初満塁策。しかし、ハウィー・ケンドリックとアズドルバル・カブレラの連続タイムリーで3点を追加し、さらにライアン・ジマーマンの内野安打に三塁手ブレグマンの悪送球も重なり、一挙6得点のビッグイニングになった。

8回表にアダム・イートンの2ラン本塁打カブレラのタイムリーで3点追加。

9回表にマイケル・アンソニー・テイラーのソロ本塁打で1点を追加し、12ー3で予想もつかない大勝となった。

 

敵地で連勝となったナショナルズは、

最多勝対決は、どちらかと言えば良くなかったストラスバーグが、6回114球(ストライク71)7安打2失点の力投で勝利投手。ピンチを招き、土壇場で踏ん張った。昨夜のマックス・シャーザーに続き、見事な粘りだった。

 

バーランダーは6回0/3を107球(69)7安打4失点で敗戦投手。

これでワールドシリーズ(WC)通算6試合登板で0勝5敗、防御率5.73、WHIP1.24、被本塁打7。

殿堂入りを確実視され、球界を代表する225勝右腕が、WSではなぜか1度も勝てない。WS以外に限れば、ポストシーズンの通算成績は、14勝5敗、防御率2.83と流石の数字であるのにもかかわらずだ。

米紙「ワシントン・ポスト」は「バーランダーは、この世代の最も素晴らしい投手かもしれない。」そして、「ワールドシリーズ史上0勝5敗となった初めての投手である」と伝えている。

 

不名誉な記録もある中、素晴らしい記録もあった。

殿堂入りしたジョン・スモルツの199奪三振を上回り、ポストシーズン史上最多の通算202奪三振を達成。

選手投票による最優秀投手にも選ばれた。

 

 

 

スズキの超ファインプレーがなければ、全く違った展開になっていたかもしれない。

少しでも逸れればセーフだ。

 

トレイ・ターナー の美技。 

スプリンガーが放った178.3キロの強烈打球を事も無げに処理。クール。

 

最年長登板もあった。若い時には感じなかった。ベテランの活躍は嬉しい。

 

 

破竹の勢いで連勝を重ねるナショナルズ、地区シリーズ第4戦から8連勝でポストシーズン史上最長記録に並んだ。

劣勢と見られた予想を跳ね返し、ア・リーグのNO.1、NO.2の投手を打ち崩し、まさかの敵地で連勝。

勝って兜の緒を締めて欲しい第3戦は、舞台をワシントンD.C. へ移して行われる。

 

 

最高の雰囲気。混ざりたい。

 

 

 

お読みいただきありがとうございます。